中国から韓国に密輸され、韓国の市場で流通するカプセル状のダイエット薬から人肉成分が検出されたことが分かった。韓国で波紋が広がっている。複数の韓国メディアが報じた。
韓国の済州地方海洋警察庁は24日、問題の薬を密輸し、韓国国内に流通させたとして、26歳の中国人留学生らを薬事法違反の容疑で拘束したと発表した。警察庁によると、留学生らは2013年3月から最近まで、中国のショッピングモールサイトで購入したダイエット薬、約3000錠や、毒素を取り除くというカプセル約500錠を、5回に分けて中国から韓国に搬入した。
留学生は韓国のインターネット上で「ダイエット効果がある」などと宣伝し、約80人に30錠あたり6万ウォン(約5500円)で販売。郵便などを利用り売渡し、市場に流通させたカプセルは合計3000錠にのぼるという。
中国人留学生が密輸した中国産のダイエット薬をインターネット上で違法流通させているとの情報が寄せられたことから捜査に着手。ダイエット薬を購入し、韓国国立科学捜査研究院に成分の分析を依頼した結果、人間の塩基配列と100%一致し、「人肉カプセル」であることが判明した。また、韓国国内で販売が禁止されているシブトラミンやフェノールフタレインの成分が検出された。
警察の調べに、留学生は「学費を捻出するため」と供述しているという。警察は違法に流通させた薬がほかにもあるとみて、捜査を拡大する方針という。(編集担当:新川悠)