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掲載日:2013.10.03   

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「カロリーゼロは体によくない」ハーバード大研究員が指摘

世の中、カロリーゼロ、糖質ゼロ商品があふれているが、ダイエットにいいかと思ったら、大間違いだ。

「かえって、こうした商品は肥満や糖尿病を助長する危険性があります」
 こう言うのはハーバード大で研究員をしている大西睦子氏だ。肥満と老化の専門家で、このほど、「カロリーゼロにだまされるな」(ダイヤモンド社)という本を上梓した。


「カロリーゼロというと、体にいいようなイメージがあります。いま、多くの消費者が商品を買う際に、こうしたキャッチフレーズやパッケージで買ってしまう。でも、成分表示を見るようにしてください。カロリーゼロ、糖質ゼロでもかわりに、砂糖よりも何百倍も甘い人工甘味料や着色料が入っているケースが多い。こうした成分の中には依存性、中毒性が疑われているものも多く、糖尿病のリスクを増大させる懸念もある。米国では“かえって体に悪いのではないか”という大論争になっています」(大西睦子氏)

 実際、2012年7月、米国心臓協会と米国糖尿病学会は人工甘味料に関する合同声明を発表。そこには「糖類を非栄養甘味料にかえることが減量や血糖コントロールに有効とするエビデンス(根拠)は十分ではない」と書かれていた。今や、追跡調査による統計だけでなく、人工甘味料がホルモンバランスに与える影響など、依存症を解明すべく、さまざまな研究がなされているのだ。

「カロリーゼロ、糖質ゼロで男性の飲み物といえば、発砲酒や第3のビールです。そこには味をビールに近づけるために、いろいろな人工甘味料やキャラメル色素などが入っています。私は多少、糖分があっても本物のビールを飲んだ方が体にいいと思う。成分表示を見るときには、なるべく成分が少ないものを選んだ方が無難です。その点、ビールはシンプルですよ。大麦、麦芽や水、コーンスターチくらいしか入っていないのです」(大西氏)

 やっぱり、自然なものがいいわけだ。

掲載日:2013.10.03   

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