厚生労働省は新年度、若い女性に多い「摂食障害」を治療する拠点施設を整備する。
全国10か所程度を「治療支援センター」に指定し、精神科医や栄養士らが連携して治療にあたるとともに、地域の医療機関に治療方法を助言する。適切な治療を受けられず、行き場がない患者を減らす狙いがある。
摂食障害は心理的な要因で引き起こされるとされ、厚労省は1万人以上の患者がいると推計している。肥満などへの恐れから食事が取れなくなる「拒食症」やストレス発散で必要以上に食べることが習慣化する「過食症」がある。治療では患者の話を聞き、恐れやストレスを取り除き、規則正しく食事を取れるようにするが、専門の医療機関が少ないことが課題となっている。