愛犬を喜ばせたいあまり、ついつい食事やおやつを与えすぎてしまうペットオーナーは多いもの。「コロコロしていてかわいいね!」などと思っていたら、いつのまにか立派な“肥満犬”になってしまいかねません。
人間と同じく、犬もまた肥満からさまざまな健康上のトラブルを引き起こします。「うちの犬、太りすぎかな?」と思ったらダイエットが必要です。今回は、日本ヒルズ・コルゲートが実施した「愛犬の肥満とダイエットに関する意識調査」から、愛犬のダイエットの失敗要因と成功の秘訣についてご紹介します。
愛犬のダイエット 失敗の3大要因とは?
愛犬のダイエットのきっかけは「愛犬の健康が気になったから(89.3%)」「体重を測ったら増えていたから(83.3%)」「抱っこした時重たくなっていたから(72.1%)」などが上位に。犬の肥満は見た目では分かりにくいため、日頃から体重管理が重要になりそうです。
また、愛犬のダイエットの失敗3大要因は「運動不足」「おやつ」「意識の低さ」。「散歩以外の運動量を増やせなかった(80.1%)」「食事以外のおやつを与えてしまった(75.3%)」「ダイエットの意識を高められなかった(73.8%)」と続きました。また、オーナーの性別によって失敗要因のトップが異なり、男性は「散歩以外の運動が増やせない」、女性は「おやつを与えてしまった」がそれぞれ1位にランクイン。犬も人間も、ダイエットの失敗要因はそう変わらないようですね。
人間のダイエットよりも難しい? 愛犬のダイエット
ペットオーナーと愛犬のそれぞれの体型をたずねてみると、飼い主と愛犬の体型にはみごとな相関関係があることが明らかになりました。自身を「肥満」と回答した人は愛犬についても「ポッチャリ(51.8%)」「肥満(23.2%)」と回答。また、愛犬とともに自分自身も一緒にダイエットを始めたというペットオーナーは31.5%に上りました。
そのうち57.1%ものペットオーナーは「自分のダイエットと同じくらい、それ以上に大変だった」と回答。愛犬が食事やおやつをがまんしている姿をみかねて、ついつい食べさせてしまう人が多いことがわかりました。また、家族が多くなると、それぞれが食事やおやつを与えてしまうためダイエットの失敗率が上がることも判明。愛犬のダイエット時には家族が協力し合う必要があると言えそうです。
愛犬のダイエット成功率が約10%アップする方法とは?
それでは、愛犬のダイエットを成功させる秘訣とは何でしょうか? 自己流で愛犬をダイエットさせた人と動物病院でダイエット指導を受けた人を比較すると、自己流では66.4%だった成功率が動物病院の指導を受けることで75.4%に上昇。約10%の違いがあることがわかりました。
何度もダイエットに失敗してつらいのは人間も犬も同じです。獣医師の指導の元に正しい知識を得てダイエットに取り組むほうが愛犬のためになりそうです。これからの季節、愛犬のボディをスリムアップさせて暑い夏を楽に過ごさせてあげたいものですね。調査方法はインターネット調査、調査期間は2013年5月17~18日、有効回答者数600件。