共役リノール酸(CLA)は牛・羊の肉、チーズ、牛乳、バターのような乳製品、植物性の油に多く含まれている、不飽和脂肪酸と呼ばれるもので、必須脂肪酸の一種です。食品には微量にしか含まれないため普段の食事では十分な量を摂取するのは難しい成分です。
■概要
共役リノール酸(CLA)は牛・羊の肉、チーズ、牛乳、バターのような乳製品、植物性の油に多く含まれている、不飽和脂肪酸と呼ばれるもので、必須脂肪酸の一種です。食品には微量にしか含まれないため普段の食事では十分な量を摂取するのは難しい成分です。
リノール酸から変化してできたのが、共役リノール酸(CLA)ですが、私たちの体内で、リノール酸から生じる共役リノール酸の量はごくわずかであることと、共役リノール酸の補給源となる、牛や羊などの動物性食品に含まれる共役リノール酸の量が大幅に減っているということが原因です。
体内に吸収された共役リノール酸のはたらきは細胞に取り込まれ、細胞の働きを助けていきますが、体脂肪を減らす作用が期待できます。
■特徴
リノール酸から変化してできたのが、共役リノール酸(CLA)です。
リノール酸とは、主に植物の種子に豊富に含まれる脂肪酸です。特にベニバナや、ヒマワリ、月見草などの種子に多く含まれており、それらから搾り取った油が植物油として、私たちの食生活には欠かせないものとなっています。
国や食習慣により共役リノール酸(CLA)摂取量には大きな差がありますが、欧米では通常1日あたり500mg程度、日本人では200mg前後であるとの報告があります。1日の摂取の目安は1000~2000mgといわれています。これだけの量を摂取するには、日常食べる食品からだけでは足りないため、CLA(共役リノール酸)を強化した食品やサプリメントとしてサフラワーやヒマワリの種子、紅花の種子から抽出したものから摂取するのも1つの方法です。
しかし、現代ではむしろリノール酸の摂り過ぎによる成人病の原因になることが、多くの研究で明らかになっているのです。
現在の日本のような食生活をしている限り、リノール酸の摂取は控えめにして、共役リノール酸(CLA)を積極的に補給するというのが、肥満や成人病を防ぐポイントになるとされています。
■効果
1. 脂肪を分解する酵素を活性化して、脂肪を燃えやすくします。
2. 肝臓、筋肉、脂肪組織で体に蓄積された脂肪を燃焼します。
3. 脂肪細胞内へ余分な脂肪を取り込む酵素の働きを阻害し、脂肪の蓄積を抑えます。
脂肪はエネルギーに変換できる「褐色脂肪細胞」と、脂肪をどんどん蓄える「白色脂肪細胞」の、2つに分けられます。
つまり、脂肪を減らすためには、「褐色脂肪細胞」を活性化することが一つのポイントだと言えるようです。
褐色脂肪細胞の数を増やすことはできないのですが、その働きを活性化させることは可能だということです。
そして、褐色脂肪細胞を活性化させるのが、「共役リノール酸」(CLA)だということがわかっています。
脂肪を減らすためには、共役リノール酸で褐色脂肪細胞を活性化することが大事だということです。
脂肪をためにくい体をつくるには、共役リノール酸(CLA)が役に立つということです。
また、共役リノール酸(CLA)は、脂肪分が脂肪細胞に取り込まれるのを防ぐ作用が期待できます。
リパーゼの働きも活発にしてくれるので、運動を行う事で、脂肪は燃焼されやすくなるでしょう。
その上、分解された脂肪が、再度脂肪に戻るのを妨ぐ働きがあると考えられているので、運動して燃焼されなかった脂肪が再度脂肪に戻りにくくなると考えられます。
共役リノール酸(CLA)には、余分な脂肪が脂肪細胞にとり込まれるのを抑える働きがあります。
共役リノール酸(CLA)は油です。その働きを有効にするためにも、脂肪の吸収を抑制する「キトサン」とは、一緒に摂らないように注意しましょう。
■共役リノール酸はこんな人におすすめ
・筋肉増強
・体脂肪燃焼