初夏に向けて肌の露出が増えるシーズンが来る前に、体の内外メンテナンスに力が入る時期の到来です。日本と同様に米国の女性たちも、6 月からスタートするサマーバケーション前は脂肪分の多い食事や甘いものを控えるプチダイエット傾向にあります。ただ、食事の後にデザートを食べるアメリカ人の食生活習慣にとって、いくら夏までにスリムダウンすると心に誓っても、まったく甘いもの抜きというのは無理な話のようです。そんなスイーツ好きの米国女性の間で、クッキーやチョコレートなどのスイーツを食べる代用としてドライフルーツを選ぶ人が増えてきています。
最近は、サロンなどでお客様に出すお茶菓子もケーキではなくドライフルーツが好まれるようです。そして食料品店でもドライフルーツの売り場が急激に増加し、バルク販売(量り売り)する店も多くなりました。バルク販売では様々な種類をミックスして購入でき、パッケージを省いているため、環境にもお財布にも優しいということが消費者に受けています。
ドライフルーツは食べるのに咀嚼を必要とするので免疫力を強化する唾液の分泌を促し、水溶性の食物繊維が多く含まれているので少量でも満腹感があります。さらに、この繊維が腸の環境を整えるばかりか、体内でネバネバとした糊状となりコレステロールをくっつけて体の外へ排出し、デトックスにも役立つということで、近年に腸内細菌を増加させることで大ブームとなったギリシャヨーグルトと同様にDiet Friendly Sweets(ダイエットに配慮されたスイーツ)として注目を集めています。
特に人気の高いドライフルーツは目に良いとされるアントシアニンが含まれたブルーベリーや、美肌にとって欠かせないビタミンA やE、そしてβ - カロテンが豊富で美味しいマンゴー、腸内環境を向上させるペクチンを多く含むリンゴ(しかもオーガニックで皮付き)がアメリカでは好まれています。そして春先から流行している花粉症にも効果的であることが言われ始めたブロメラインという酵素を持つパイナップルのドライフルーツも店頭でよく見かけます。