ここ数年ですっかり定着した糖質制限ダイエット。その仕組みやポイントを押さえて、正しく取り入れよう♪
ご飯やパン、麺、芋類や菓子類などに豊富な糖質の量を減らすというのが、糖質制限ダイエットの基本メソッド。その仕組みを改めて管理栄養士・大柳珠美さんに伺った。
「人間の代謝システムでは糖と脂肪が主なエネルギー源として使われます。でも、血液中に糖がたくさんあると脂肪が効率的に燃焼しません。血糖値が上昇している間は脂肪は燃えないし、インスリンが大量に分泌されて余った糖質が体脂肪に合成されてしまいます」
というわけで、確実に結果を出したいなら3食の主食を抜くことが最も効果的。そのかわり、肉や魚などのタンパク質のおかずをしっかり食べる。
「タンパク質をしっかり食べることで筋肉も骨量も減ることはありません。体重より体脂肪の変化に注目してください」
リバウンドの主な原因は筋肉が減って代謝が落ちること。十分なタンパク質を摂ることでそのリスクも減らせるというわけ。また、油を味方につけることも重要なポイントだという。
「油を抜くとエネルギーが不足しやすくなり、筋肉がエネルギーに回されてしまいます。また、油脂はホルモンや細胞の膜の材料。不足するとさまざまな不調の原因に。ですから質のいい油を摂ることが重要。おすすめはオメガ3と呼ばれるえごま油やグリーンナッツ油、青魚の魚油など。逆に市販の揚げ物に含まれるトランス脂肪酸などの有害な油は避けましょう」
糖質制限食は人類の進化の過程に則った食事法。添加物を避け、ナチュラルフードをチョイスすることが大前提なのだ。加えて、以下の糖質制限ダイエットのポイントもしっかり押さえたいところ。
■野菜、海藻をたっぷり食べる
■欠食はしないで、規則正しく三度の食事を
■油脂を無駄に恐れない
※『anan』2015年2月4日号より