スリムな体型になるには、早起きをして朝日を浴びるだけで良い可能性があるとした研究論文が2日、米オンライン科学誌プロスワン(PLOS ONE)に掲載された。
研究を発表した米研究チームによると、ボランティア54人を対象に実験を行った結果、最も痩せていた被験者らは、必ずしも食生活が健康的だったり、運動量が他人より多かったりすることはなく、単純に早朝の日光をよく浴びていたことがわかった。
研究の共同主執筆者でノースウェスタン大学(Northwestern University)フェインバーグ医学部(Feinberg School of Medicine)のキャサリン・リード(Kathryn Reid)准教授(神経学)は、「光を浴びる朝の時間が早ければ早いほど、体格指数(BMI)は低かった」と述べ、「光を浴びる時間が遅ければ遅いほど、その人のBMIは高かった」と付け加えた。
7日間の実験期間中、実験の参加者(平均年齢30歳)らは、光の浴び方と睡眠サイクルを測定するために手首にセンサーが付けられ、食事の記録も取られた。結果、朝の日光は、運動レベルやカロリー摂取量、就寝時間、年齢、季節にかかわらず、人のBMIに影響を及ぼしていたことが分かった。
「光は、24時間周期のリズムを整える体内時計を同期するための最も強力な因子であり、結果としてエネルギーのバランスも整えている」と、研究を主導したフィリス・ジー(Phyllis Zee)氏は説明した。「(研究結果の)メッセージは、午前8時から正午までの間に明るい光を浴びるべきということだ」
研究によると、BMIに影響を及ぼすには、最低20~30分間光を浴びるだけで十分だという。
AFP