巷に氾濫するダイエットのなかには効果が期待できないものも……。専門家がおすすめしないダイエットを一刀両断!
◆過度な断食はリバウンドの原因。健康被害の引き金に「断食系ダイエット」
ダイエットに挑戦したことがある都市部(首都圏、愛知県、大阪府)在住の35~45歳男性サラリーマン300人にアンケート調査を実施。ダイエットの成果を集計した結果、ワースト1位にランクインしたのが、昔から定番の一つに数えられている断食系ダイエットである。
「ただひたすら我慢が必要なので、ストレスが溜まり半月あまりで挫折。むしろ、ストレスでいつも以上に食べてしまいました」(35歳・流通)
「体重は減ったのですが、痩せたというより“やつれた”感じになってしまいました。同僚からは、体調の心配ばかりされています」(32歳・通信)
断食ダイエットとは、エネルギーの燃焼は体脂肪以外の肝臓や筋肉に蓄積されたエネルギーから始まるという考えのもと、体脂肪を燃焼させるためにエネルギーを使い切る目的で断食(絶食)を行うメソッドだ。
2~3日で行うプチ断食から、一日1食ダイエット、朝食抜きダイエットなど方法はさまざま。しかし、これらの方法では一時的なダイエット効果は期待できるが、リバウンドのリスクも大きい。さらにこれらは、健康を害する危険もあるのだという。ダイエットエキスパートの和田清香氏も警鐘を鳴らす。
「これらのダイエット法は、目に見えるカタチで、それも短期間にみるみる効果が表れます。しかし、言ってみれば食べ順ダイエットとは真逆。断食をずっと続けられればいいですが、いつもの食生活に戻した途端に一気に吸収してしまい、大きくリバウンドなんてことになりかねません。また、イライラしたり頭がボーッとするなどの症状が出る人もいます。過度な断食は、健康面でも危険といわざるをえません」
完全に抜くのではなく、例えば朝食抜きをするなら、何も食べないのではなく野菜ジュースやヨーグルトなどを胃に入れるだけでも全然違うとのこと。
いくら痩せても、体調を崩してしまっては元も子もない……。
<やってはいけないダイエット・アンケート結果>
1位……断食系ダイエット
2位……酵素系ダイエット
3位……バナナ(単品)ダイエット