“糖質ゼロ”や“○○だけ”など、毎年のように新たな方法が登場するダイエット。「これはナイス!」と一度は試してみるものの長続きせず、その結果、年中ダイエットに追われている…という人は多いと思うけれど、肥満治療の専門医である島野雄実先生によると、ダイエットに挫折しやすい人には3つの共通点があるという。
その3つというのは、「情報に振り回されやすい」「他力本願的」「過去、現在、未来の状況を分析するのが苦手」という性格的なポイント。島野先生は、ほとんどの場合、肥満は遺伝の問題ではなく、本人の性格や生活習慣に起因していると語る。
ダイエットに対する認識、姿勢を根本から変え、太りやすい考え方からやせやすい考え方に変えることが大切だという、島野先生がオススメするのが、長期的に取り組む“スローダイエット”。7月3日発売の著書『やせる生活』(文響社)では、長年の治療から培ったスローダイエットのノウハウを掲載。
たとえば、「お腹いっぱいにすることを目的にするのではなく、食事を目と舌で味わうことを覚える」「食事をすべて自分で作ろうとせず、買うことを前提にする」「盛りつけるお皿を大皿から小鉢に変える」など、日々のちょっとした意識改善が、長期的にゆっくり減量するヒント。同書は、そんな気付きを与える1冊になっている。