「リンゴダイエット」「ゆで卵ダイエット」「ココアダイエット」--ちまたに流行した、なんとかダイエットは数知れず。そこに「肉食ダイエット」なるものが登場したという。ダイエットといえば、食事量やカロリーを気にするのが世の常だが、肉を食べても大丈夫? 「肉食ダイエット」、その内容とは。
足を運んだのは東京・銀座の「グルメドクター イタリアン」。シックな色調のインテリアでまとまった店内は落ち着いた雰囲気が漂う。窓外には銀座の柳。「おしゃれなお店で、がっつりと肉食とは……」と感じつつ、出されたのは、白いお皿に盛られた網焼きの牛肉ステーキ。肉はたっぷり200グラム。赤身に焼きついた網目が食欲をそそる。添えられた生野菜はこんもりと盛り上がるほど。これが「肉食ダイエット」ランチのステーキだ。
「お好みでコーヒーか紅茶がつきます」と声をかけられ、はたと気付いた。そう、「定食」につきもののご飯やパンがないのだ。同じく「肉食ダイエット」ランチのハンバーグも同様とのこと。
シェフの山口伸雄さんにうかがうと、ご飯やパンといった炭水化物をとると、血糖値が急上昇し、インスリンの分泌が刺激され、太る原因の一つになるという。そこで、ご飯やパンはつけず、肉だけに。しかしダイエットをうたいながら、こんなに肉を食べるなんて……。不安な気持ちを見透かすように、「牛肉などに多く含まれるたんぱく質は脂肪を燃焼させ、エネルギー源としての作用を持っているんですよ」と山口さん。肉をエネルギーに変えるということか。
さらに使用する牛肉は、たんぱく質を壊さない料理に適するとされた牧草飼育のもの。1~2度の保存庫で約3週間ほど置いて熟成させた後、脂身を切り取り、網焼きにしてさらに脂を落としているそうだ。野菜に添えるドレッシングは、青魚などに多く含まれるDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)などの必須脂肪酸「オメガ3脂肪酸」を使用し、美肌やアンチエージングに期待できるという。
ソース:毎日.jp
http://mainichi.jp/life/food/news/20111228mog00m040005000c.html