朝から甘い物食べてませんか?
まずはチェックしてみてください。
◇朝食を甘い菓子パンや甘いコーヒー、ジュースなどで済ませることが多い
◇ご飯、麺類、パンなどの炭水化物が大好き
◇野菜、豆類はあまり食べない
◇ダイエット中でも、朝なら大丈夫と思ってケーキや甘いものを食べる
◇クッキーやケーキ、その他甘いものの間食が多い
◇飴やチョコが、いつもバッグに入っている
◇アルコールをよく飲む
◇小腹がすくと甘いもので空腹を紛らす
◇早食いになりがち
いくつ当てはまりましたか?
これらの食生活は、イライラしやすくなる「低血糖症」と、老化の原因「糖化」を招きやすくします。チェック項目に一つでも当てはまるものがあったら、要注意です。
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「お腹がすいてイライラする」があぶない!
人間はご飯などから糖分をとりますが、砂糖などの甘みは急激に血糖値を上げます。そうなると、血糖値を一定に保つために「インスリン」というホルモンが働き、調整をします。
しかし、常に甘いものをとり続けていると、血糖値が正常より高くなり、それを下げるためにいつでもインスリンが出まくりの状態になり、甘いものを止めたときに過剰なインスリンが分泌され、血糖値が低下した状態になります。これが「低血糖」です。
人は、低血糖状態では興奮状態に陥りやすくなります。
人間の脳はブドウ糖をエネルギー源にしますので、インスリンが多く出て血液中の糖分が少なくなると、大切なエネルギー源が足りないという状態になります。すると体は、正常な血糖値に戻すために、アドレナリンやノルアドレナリンなどのホルモンを副腎から盛んに分泌します。これは、血糖値を上げる働きをします。
そしてこれらのホルモンは、怒りや憎しみ、イライラ、敵意など、攻撃的な興奮状態に陥りやすくさせます。
お腹がすいてイライラした、という経験はありませんか? 低血糖の人は、その状態が続きやすくなります。
特に、ノルアドレナリンが急激に出ることにより、意思決定をする前頭葉が麻痺してしまい、正常な判断ができなくなってしまいます。これも「キレる」要因になります。「キレる」だけでなく、焦りや不安を感じたり心が深刻な状態になる場合もあります。
◆低血糖の症状
・とても疲れやすい
・朝起きられない
・無気力になる
・集中力がなくなる
次に、「美を保つための7カ条」をご紹介します。
甘いものが老化の原因になるメカニズム
「糖化」とは、私たちの体内にあるたんぱく質と、食事によって摂取した糖が結びつくことです。そうして生成された「糖化したたんぱく質」は、体内に蓄積します。これがAGEs(劣化たんぱく質)というもので、肌や血管を老化させます。
肌の糖化が進むと、肌が生まれ変わる代謝機能が低下し、キメが粗くなり、シワ、くすみ、たるみの原因になります。さらに「糖」は抗酸化成分とくっつき、抗酸化能力の低下を招きます。
このように、甘いものの取りすぎは、太るだけでなく、私たちの体にに様々な影響を与えるのです。
「低血糖症」「糖化」を予防する対策として、心がけてほしいことをご紹介します。
◆老化を防ぐ7カ条
【1】甘いものをとり過ぎない。
【2】“朝食代わりに甘いもの”は要注意! 朝のフルーツは積極的にとりましょう。
【3】よく噛んで食べる。早食いは血糖値の上昇を早めます。よく噛むことで唾液が出て、消化を助けます。そして、早く満腹中枢を刺激し、脳の活性化にもつながります。
また、食物繊維が豊富でビタミン・ミネラルも多く含む野菜から食べ始めると、血糖値の急激な上昇を防ぎます。
【4】アルコールはほどほどに(アルコールも糖分です)
【5】消化に時間のかかるものから先に食べる。
例えば、サラダ→肉類→炭水化物、といったように。
【6】コーヒーなどカフェインの多いものを飲みすぎない!
カフェインは副腎を刺激し、血糖値を上昇させるので、飲みすぎには注意しましょう。
【7】長時間、空腹にしない。
空腹時に甘いものをとると、血糖値が急激に上がりやすくなります。小腹がすいたときは、甘いものの代わりに豆類やナッツ類を食べましょう。お腹が満たされますし、ビタミン・ミネラルが豊富です。
昼食にパンを食べる人も多いと思いますが、菓子パンではなく、サンドイッチと牛乳に、ゆで卵やウインナーなどのたんぱく質をプラスすると、腹持ちもよくていいですね。
美人をつくる食べ物とは
ローマンカモミール、トウモロコシ、ドクダミ、ブドウの葉などは、糖化を防ぎます。カモミールはハーブティーで気軽に飲めていいですね。
また、玄米、大豆、大根、ひじき、干ししいたけ、おから、わかめ、ブロッコリー、インゲン、そら豆、ゴボウなどの食品は、血糖値が急激に上がらないので、糖化予防になります。
「低血糖症」「糖化」を防ぐ食生活を心がけ、美肌、健康を保ち、たおやかな美しい女性を目指しましょう☆
日経ウーマンオンライン(日経ヘルス)