夏に向けてダイエットに励んでいるんだけど、なんだかちっとも体重が減らないのよね......という人はいませんか?
ダイエットがうまくいかないのは、もしかしたら睡眠不足が原因かも!? という意外な調査結果があるそうなんです。
この調査はNPO法人日本ブレインヘルス協会が主催する「睡眠改善委員会」が行ったもの。
「20~40代のかくれ不眠者と快眠者の男女832名を対象に、『睡眠が及ぼす身体への影響』に関するインターネット調査を実施」したそうです。
ちなみにこの「かくれ不眠者」とは、専門治療を要さない、軽度・短期の不眠状態にある人とのこと。なんとなく眠れないな~などと悩んではいるけれど日常生活はなんとか送れているので、とくに病院などに相談したことはない、という人のことです。けっこうたくさん存在しそうですね。
このアンケートでは:
■「つい食べ過ぎてしまう」
■「体重が減りにくくなった」
■「メタボリック・シンドロームが気になるようになった」
という質問で「かくれ不眠者」と「快眠者」の回答を比較しているのですが、上記すべての質問において、「かくれ不眠者」のほうがYESと回答した人の割合が多かったのだとか。
また、「かくれ不眠者」のうち20~30代の女性の中では「体重が減りにくくなった」と感じている人が多い傾向にあり、男性の中では「つい食べ過ぎてしまう」と感じている人が多い傾向にあったそう。
でもなぜ? という疑問がわきますが、その理由として以下のような原因が考えられるそうです。
<何故、つい食べ過ぎてしまうのか>
その原因の一つは睡眠不足。
睡眠時間が短いと、食欲増進効果のある【グレリン】という物質が多く分泌され、食欲を抑える【レプチン】は逆に分泌量が減るという研究結果があります。
<体重が減りにくいと感じるのはなぜか>
基礎代謝の低下が一因。
睡眠中はタンパク質の合成や成長ホルモンの分泌を行う大切な時間。寝ることで良質な筋肉が養われ、基礎代謝もアップしていきます。睡眠不足に陥ると、筋肉量の低下とともに基礎代謝も低下するため、消費エネルギーが少なくなり、結果として体重が減りにくいと感じるのです。
ちなみに米国スタンフォード大学の調査では「睡眠時間が6~7時間の人が最も肥満度(BMI)が低く、それより短くても長くても肥満度が高まる」という結果も出ているとか。
ダイエットと睡眠って一見関係なさそうですが、こんな意外な因果関係があったんですね。いつもダイエットに失敗してしまう......という人は、自分の睡眠習慣について1度見直してみるといいかもしれません。
http://www.myspiritual.jp/2011/07/post-3411.html