550以上の団体や栄養専門家らは、ハッピーセットなどを販売する米マクドナルドに子どもへの「ジャンクフード」の販売をやめ、キャラクターのロナルド（日本ではドナルドと呼称）を引退させるよう求める書簡に署名しました。
この書簡は、18日の米・大都市圏の新聞6紙に全面広告の形で掲載されたそうです。団体や専門家は「今日の病気の原因は多種多様で、広範な社会的対応が求められるが、この極めて重大な問題の大きな部分としてのマーケティングを無視することはもはやできない」としています。
書簡に署名したのは、米国児童青年精神医学会、シカゴ・ヒスパニック健康連合、タフツ大学医学部家庭療部門などの団体のほか、ニューヨーク大学のマリオン・ネスレ栄養・公衆衛生学教授ら栄養学者や医師などの個人。
このキャンペーンを組織したのはＮＰＯの「コーポレート・アカウンタビリティー・インターナショナル」で、自己の「健康面での足跡」を評価する報告書を出すようマクドナルドに要求しています。このＮＰＯが提出した同社株主総会に向けた決議案は、昨年成立したサンフランシスコ市条例など、さまざまな措置への対処にどの程度コストがかかっているかをまとめるよう求めました。同市の条例は、玩具を付けて販売される子ども向け食品の栄養基準を定めています。
マクドナルドの広報担当者はコメントしていないそうですが、子ども向けの製品を売る食品業者への風当たりは米国でますます強まっています。
